訪問看護師の豆知識 みなさん毎日”うがい”してますか?
2023/03/14
食事の前や掃除の後、外出先から帰った後に”うがい”をしてますか?
新型コロナウイルスは今年の5月から第5類にはなりますがまだまだ新型コロナウイルス感染の可能性はありますので十分に気をつけてください。
マスクの着用や咳エチケット、手洗い、うがいなどの一般的な衛生対策を徹底するようにお願いします。
特にうがいは、空気中の細菌やウイルスから身を守るための大切な手段となります。
ただし、誤った手順や方法で続けてしまうと十分な効果が得られません。
そこで今回は、うがいする事で得られる効果、正しいうがいの仕方をお伝えしようと思います。
うがいには3つの効果があります。
・風邪などの感染症予防の効果
無意識に口や鼻を触ったり、人混みに出かけた際に、浮遊する細菌・ウイルスを知らないうちに吸い込んでしまうのは仕方のない事です。
しかし、ウイルスを吸い込んでしまったらすぐに症状が出るというわけではありません。
ウイルスが口の中や喉にとどまってしまい、細胞内に侵入されてしまうから風邪などの感染症の原因となるのです。
細胞内に入り込んでしまう前に口の中から洗い流し、喉の粘膜についた細菌やウイルスを洗い流す事が重要です。
また、喉から肺に至る気道の内壁には、線毛というものが生えており、異物が侵入すると粘液が流れてきてウイルスや細菌を痰と一緒に体外に排出するという線毛運動という仕組みがあります。
線毛は寒さと乾燥に弱い性質がありますので、冬は働きが鈍くなり細菌やウイルスが侵入しやすい環境になってしまいます。
これもうがいをして喉にうるおいを与えれば働きが活発になりうがいの刺激も線毛運動を活発化すると考えられています。
・口臭を防ぐ
口臭のほとんどの原因は口内環境によるものと考えられています。
においの原因の1つは、歯に溜まっている食べかすや剥がれた粘膜や細菌です。
嫌気性菌が食べかすや、剥がれた粘膜などに含まれるタンパク質を分解することにより硫黄ガスが発生させているのです。
うがいをすることによりこのにおいの原因を除去する事ができます。
・喉の痛みや腫れを和らげる効用
特に風邪をひいた時に喉が痛みやすいという方は、喉の粘膜が細菌やウイルスの感染によって炎症を引き起こしている可能性があります。
うがいをすると、喉の防御機能を高めるとともに物理的な洗浄効果が得られます。
さらにうがい薬を使えば殺菌効果によって口の中や喉を清潔にします。
薬液を使ってうがいを行うことで喉の機能を回復し、炎症を抑え、痛みを和らげる効果が期待できます。
●正しいうがいの仕方😀
正しいうがいのコツは、まず「ブクブク」から「ガラガラ」を2回
1、口に水を含み少し強めに「ブクブク」と口の中をゆすいで吐き出します。
はじめからガラガラせず、まずはぶくぶくと口をゆすぐことで口内の菌を排出させる事が目的です。
2、口に水を含んで上を向き喉の奥まで「ガラガラ」と約15秒うがいをして吐き出します。
上を向いて「お〜』と発声すると喉の奥まで届きます。
3、もう一度2の手順と同じ「ガラガラ」をして完了になります。
これも15秒程度で、冷たいうがい薬が口内で温かく感じるくらいがうがいをする長さの目安になります。
最後に毎日正しいうがいで感染症を予防しましょう❗️
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