肺炎と風邪の違いって何? by結 訪問看護
2023/03/18
こんにちは 結 訪問看護です。
今回は、肺炎と風の違いについてお話しさせていただきます。
肺炎の主な症状は、発熱、咳、痰などで風邪とよく似ており症状から見分けるのは
難しく、全く異なる病気です。
大きな違いは感染が起こる場所です。
風邪は、主に鼻や喉など上気道に原因微生物が感染して炎症を起こすのに対して
肺炎は、風邪をこじらせたものではありません。
肺炎は、細菌やウイルスなどの病原体が、酸素と二酸化炭素のガス交換を行う肺胞に
感染して炎症を起こします。
●肺炎の症状
①苦しくて息が浅くなる
②呼吸が早い
③ぐったりする
④食欲がない
など気づきにくいことがあります。
肺炎は、日本人の死因の中でがん、心疾患に続いて第3位となり、肺炎で亡くなる方は年間で約12万人に達します。
そのうちの96%以上が65歳以上です。
高度高齢化社会を迎えた日本では肺炎予防の重要性が増しており肺炎に羅らないためにはワクチン接種などの予防対策が重要です。
ワクチン以外にも免疫力を高めるような食事や睡眠をしっかりとって、手洗い、うがい、マスク着用など日頃の感染対策を忘れずに行うことです。
<肺炎>
典型的な症状:発熱(38℃以上の高熱)、咳、痰、(黄色や緑色)、息切れ、
胸の痛みなど
※肺炎球菌感染症では赤褐色(鉄さび色)の痰が見られることがあります。
感染部位:肺
入院の必要性:重症の場合は入院が必要
原因微生物:
細菌 : 肺炎球菌、インフルエンザ菌など(日常でかかる肺炎の場合)
ウイルス:インフルエンザウイルス、ライノウイルス、RSウイルス
バラインフルエンザウイルス、コロナウイルスなど
<風邪>
典型的な症状:発熱、咳、痰、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、喉の痛み、頭痛
体がだるいなど
感染部位:上気道、下気道
入院の必要性:たいていは自然に治る
原因微生物:ウイルス:ライノウイルス、アデノウイルスなど200種類以上の
ウイルスがあります。
※ウイルスが原因であることがほとんどですが、細菌が原因となること
もあります。
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結訪問看護
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